SharePoint 関連書籍

私が SharePoint 専門家であった頃にお世話になった書籍群です。 

コンテンツマネジメント パーフェクトガイド [基本・計画編]/[デザイン・応用] 
出版社 ‏ : ‎ 毎日コミュニケーションズ (2007/12/19) 
発売日 ‏ : ‎ 2007/12/19 
言語 ‏ : ‎ 日本語 
単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 584ページ
 ISBN-10 ‏ : ‎ 4839920885 
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4839920883 
評価: ★★★★★ 

著者の Bob Boiko 氏は、コンテンツマネジメントの分野において非常に有名であり、知らない人はモグリとまで言われるような人です。 

この書籍では SharePoint に限らず、CMS 全般におけるコンテンツ管理について記載しています。データではなくコンテンツである、という視点で書かれていて、なぜガバナンスが必要なのか、コンテンツはどのように設計してカテゴライズするのか等、組織全体のコンテンツマネジメントの位置づけを理解するには非常に理解しやすい内容になっています。 

決して非技術者がドヤ顔で夢物語を語って「あるべき論」を書いているのではなく、技術者視点なのもわかりやすいです。 

SharePoint からスタートしてコンテンツ管理全体に視野を広げるならうってつけの書籍です。 

Microsoft® Office SharePoint® Server 2007 Administrator’s Companion  
出版社 ‏ : ‎ Microsoft Press; 第1版 (2007/1/13) 
発売日 ‏ : ‎ 2007/1/13 
言語 ‏ : ‎ 英語 
ハードカバー ‏ : ‎ 1200ページ 
ISBN-10 ‏ : ‎ 0735622825 
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-0735622821 
評価: ★★★★★  

私の知っている中で、SharePoint 2007 について最も詳しく書かれた書籍です。タイトルからは全体インフラの内容に見えますが、アプリケーションとして非常に細部にわたり、細かい仕様が記載されています。私が記事に書いた ActiveDirectory 以外の認証 (DB 認証, Windows Live 認証) は、この書籍の認証プロバイダ部分を参考にさせていただきました。 

細かいプチ開発ではなく、SharePoint を一つのアプリケーションととらえ、全体にかかわるカスタマイズを見据える場合は非常に役に立つこと間違いなしです。 

なお、国内ブログの情報量とはレベルが違います。 

Professional Microsoft Sharepoint 2007 Design 
著者: Jacob J. Sanford、Coskun Cavusoglu 
言語 ‏ : ‎ 英語 
ISBN-10 ‏ : ‎ 812651874X 
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-8126518746 
評価: ★★★★ 
OBA開発入門 (マイクロソフト公式解説書)  
著者: Rob Barker(ロブ バーカー), Joanna Bichsel(ジョアンナ ビクセル) 
出版社 ‏ : ‎ 日経BP (2008/8/28) 
発売日 ‏ : ‎ 2008/8/28 
言語 ‏ : ‎ 日本語 
単行本 ‏ : ‎ 368ページ 
SBN-10 ‏ : ‎ 4891006056 
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4891006051 
評価: ★★★★  

Office VSTO アドインを使用した、Word, Excel をカスタマイズするための書籍です。SharePoint が Office Server なら Word Excel がクライアントアプリケーションです。 

SharePoint 2007 は、このような使い方を想定しているところが多々あるので、「業務に合わせてアプリケーションを作る」という観点で考えるなら、この書籍は SharePoint クライアントの作り方の本としてとらえるべきでしょう。 

タイトル: ひと目でわかる SHARE POINT SERVER運用管理94のノウハウ 
著者: 中村 和彦 
出版社 ‏ : ‎ 日経BP (2010/2/25) 
発売日 ‏ : ‎ 2010/2/25 
言語 ‏ : ‎ 日本語 
単行本 ‏ : ‎ 240ページ 
ISBN-10 ‏ : ‎ 4822294013
 ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4822294014 
評価: ★★★ 

SharePoint Maniacs の中村和彦氏が書いた、SharePoint 活用に関する書籍です。 

SharePoint の機能とはこういうものだ、というのを前提にし、まずは Out of box でどのように活用していくのか、簡単な指標になる書籍です。全社展開を目指す管理者、部門内利用を促進するキーマンは、ぜひこの書籍を読んでみてください。役に立つこと間違いなしです。 

個人的には BPOS/Office 365 が出てきた今、開発系の時代は終わり、このような書籍のほうが重宝されてくると思っています。 

タイトル: SharePoint成功の道標 
著者: 上月 祥裕 
出版社 ‏ : ‎ ジョルダン (2011/6/1) 
発売日 ‏ : ‎ 2011/6/1 
言語 ‏ : ‎ 日本語 
大型本 ‏ : ‎ 493ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4915933369 
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4915933363 
評価: ★★ 

複数の SIer 達が集って書いた、SharePoint 導入フェーズがメインの書籍です。 

ただ、この手のIT 戦略的な書籍にありがちですが、ネットで調べれば判を押したような文言が並んでいるものをそのまま書籍にした感じです。 

読んでみれば「分かってるわ、知りたいのはそういう事ではない」という突っ込みを理解していただけると思います。 

どちらかというと、「これから何も知らない客に SharePoint を勧めたいので、どのような文言が刺さりそうなのか、どのような文言だと専門家っぽく見えるのか」を教えてくれる書籍に見えます。 

本当に IT 戦略としての SharePoint 全社導入の立場をとるなら、先の「コンテンツマネジメント パーフェクトガイド」を入り口にしたほうが想像しやすいのではないかと思います。 

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